法話

道訓について(道院長談話)

毎月行われる法話ですが、今月のお題は「道訓について」でした。

聖句・誓願・信条はなんとなくわかるのですが、道訓はよくわからないけど唱和しています・・・という声を耳にします。

そういう私も初段をとる頃に、ようやくそらんじて言えるようになったのを思い出しました。

いまの少年部は、大きな声で何も見ないで唱和していますから、それだけでも素晴らしいです!

ところで、時間がなくて真ん中あたりまでしかお話しできませんでしたが、2つのお話しをしました。

一つ目は、「仁・義・忠・孝・礼」について

仁と義は漢字を見ただけではよくわかりませんが、仁は優しさ(人間にとって最も普遍的で根源的な愛)、

義は正しい行いを守ることであり、人間の欲望を追求する「利」と対立する概念と言われています。

二つ目は、「天地の間に立つべし」の「天地」について

「天国と地獄の長い箸」「三尺三寸の箸」という有名な話がありますからご紹介したのですが、

子どもたちからは「知ってるよ!学校の図書館で読んだことある!」という声もちらほら。

天と地とを分けるのは「他者と協力できるかどうか」ということのようです。

そういえば、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」も「自分だけ助かろうとした結果、地獄へ落ちる」話でした。

会社、地域、家庭においてはもちろんですが、世界も国も同じと感じます。

わかりやすく紹介されているサイトがありましたので、ご参考に。

『三尺三寸の箸』 読む法話 日常茶飯寺 vol.13 | 【公式】西福寺(浄土真宗)